包装産業と包装資材が生まれるまで

包装資材は、化石資源の大量消費に頼るばかりでは駄目と言われています。環境に優しい再生可能なでんぷんや木材資源といったものをプラスチックに加工する技術が注目されています。包装産業は巨大化しています。放送産業の出荷額は、包装資材が6兆2千億円、包装機械が4900億円、合計約6兆7千億円というもの。さらに流通経費がかかります。他の業界が包装資材を利用しているので、さらに付加価値を高めます。販売価格としてはさらに大きな数字であると考えられます。紙、板紙製品の原料というのは、木材です。木材からパルプを作り、製紙会社はこれを加工して原紙にしています。包装資材を作る会社は、原紙を裁断します。これに印刷をして袋や箱、カートンといった容器や包装紙などに加工していきます。プラスチック包材は、原油を精製したナフサからエチレン、プロピレンなどを重合させて原料のペレットを作ります。包材製造工場はペレットを溶かして、フィルムやシートを作ります。これらに蒸着や印刷をします。それから紙や金属箔などを張り合わせて袋を作ったり、容器を作っていきます。金属やガラスの容器は、金属なら金属の原料を作る会社、ガラスならガラスを作る会社から鋼板や、硅砂とソーダ灰あるいはリサイクルしたカレットを仕入れます。専門の工場で金属缶やガラス瓶を作って、食品会社や医薬品、化粧品会社などに供給していきます。包材を作る会社の場合、もとは印刷が専門の会社だったり、プラスチック原料を作っていた会社だったりします。これらの会社で包材を作って、印刷や貼り合わせをして、すぐに使える容器包装を作っていきます。今は包装資材を売ることが専業になっています。