包装とエレクトロニクス化について

バイオクリーンルームでは、微生物の生菌を意識して、加工工程別に清浄度を区分して衛生管理をしています。切り餅の場合だと、蒸して、餅をついて、冷却して固化します。そして切断してガス遮断包装の工程までを、10万クラスのバイオクリーンルームで行います。特に、餅をつく、冷却、固化、切断は、千クラスのクリーンブースを使用します。バイオクリーンルームと包材製造所の浮遊菌と塵埃の数を調べてみると、人の多い事務所は浮遊菌が非常に多いのですが、それに比べてバイオクリーンルーム内では、大気圏並の清浄度になっています。包装機は高速の包装機と汎用化の包装機の二極化が進んでいます。汎用化というのは、多様化に対応した包装形態に順応できて、簡単に操作できるということ、そして保守、点検がしやすいということが求められます。そしてエレクトロニクス化が進んで、メカトロ機というのが主流となっています。コンピューター制御によって、寸法変更が容易です。学習型コンピューターとなると、初期の条件設定が可能になります。ロスを最小限にすることができます。包装機は時代のニーズとともに変革しています。商品の生産機に合わせてキレイに衛生的に、長時間働いてくれるもので、包装を陰で支えています。ガス遮断包装というのは、商品を酸素に触れさせず、味、色、香りの悪化を防ぐものです。酸素は変質したり変色したりと、保存性に影響します。酸素というのは、空気中に約21%含まれています。生物が生きていく上、必要不可欠なものです。一方で、食品や医薬品の保存するときには、酸素はいろんな悪さをするのです。このため、商品を酸素に触れさせない包装が必要となるのです。