プラスチックトレイとカップ・容器の作り方は3つあります。ひとつは、押し出されたフィルムやシートに型を付けたものです。
型の付け方には、加熱したフィルム・シートを金型に加圧空気や押し型で押し付けたものと金型に真空で吸い付けたものがあります。加工法の区別は容器の外観からではつきません。肉や魚の切り身を乗せるトレイやコンビニの弁当箱で発泡ポリスチレンで作られたものは、この方法で作ります。
2つ目は、射出成型というものです。溶融したプラスチックを雄雌の金型の隙間に射出する方法です。この場合は、容器の底の中央または口の縁にへそのような小さな突起があるのが一般的なので、外観でわかります。カップやシール容器はこの方法で作られます。トレイ、カップの材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリスチレンなどがあります。断熱性や緩衝性が必要な場合には発泡ポリスチレンなどが用いられます。
高い酸素遮断性が求められるなら、エチレン・ビニルアルコール共重合体との共押出多層フィルム・シートが用いられます。形状が均一で低価格であるという特徴があります。プラスチックボトルは大きいものから小さいものまで自在に対応できます。ボトルというのは通常、口が細くなっている容器のことをいいます。ボトルも瓶もJISでは明確な定義はありません。
広口瓶のことをジャーと呼びます。プラスチックボトルの形はガラス瓶より多様です。これは使用するプラスチックの種類が多いということと、成形のしやすさということがあります。成型法には、多様なものがあります。成型にはチューブの押し出しブロー成型や射出ブロー成型、ストレッチブロー成型というものがあります。