食品の変質をもたらす要因には、酸素のほかその影響の大きいことがわかっている紫外線があります。昔から、紫外線を遮断する優れた食品容器として缶詰に使われる金属缶があり、包材としては緑茶など使われているアルミ箔が知られていますが、いずれも中身が見えないという消費者にとってはあまり有難くない包装でもありました。スナック菓子に使われているアルミ箔積層フィルムも、中身が見えないという点では同様で、解消策として考えられたのが小窓を設けたり、印刷に使うインクを変えたり、薄手の和紙を使うなど数々の工夫が行われていました。さらに、包材自体でも紫外線対策が検討され、その表れが紫外線吸収剤を加えることであったり、紫外線カットの赤色インクを使った魚肉ソーセージ向けフィルム、ワインの着色瓶となって具体化されています。