段ボールには背中を抜いたものや段ボールトレーを上下に置いてその間をテープ止めしたものもあります。段ボールの種類として片面段ボール、両面段ボール、複両面段ボール、複々両面段ボールとなります。JIS1507では、02型溝切り形、03型テレスコープ形、04型組立形、05型差込形、06型プリス形、07型糊付け簡易組立、09型付属類となります。
段ボール以外にも、紙を使った紙容器包装は、いろいろな用途に広がっています。紙箱、函、紙コップ、紙袋、紙缶、ファイバー缶、液体紙容器などがあります。紙箱は、一般的に折りたたみ箱、組立箱、貼り箱、特殊箱、複合箱に分類されています。
折りたたみ箱というのは、製箱工場で胴貼り加工をします。顧客の工場で起函、充填する箱のことで、製箱機械で生産します。形式としては、多いのが一重式で、差し込み付き、再封フラップ付き、スパウト付き、先端折耳付きなどがあります。未使用が求められるのが、食品や医薬品の経口品の包装です。フラップを糊止めして、使用をするときにジッパーで開封します。タック付きになる形式が多いようです。洗剤などの粉や粒体は、完全に封緘してあり、スパウトから中身を出す方式になっています。
2つの部分からなる中舟式は、キャラメルやたばこの一部に使用されているだけであまり多くはありません。組立箱はブランクで納入します。顧客の工場で製函、充填します。貼り箱は、人手で貼るということで多くはありません。複合箱は、プラスチックとの複合がほとんどです。積層箱と重ね組み合わせ箱とがあります。バッグ・イン・カートンというのは、プラスチック袋を紙箱の中に入れて組み合わせたもので、分離して分別回収ができます。