業務用で見かける多量の液体や固液混合食品に「無菌充填包装」が使われていますが、一般消費者向けでも無菌充填包装が「バックインカートン」に充填されたロングライフ牛乳などが使われています。ロングライフ牛乳が通常の牛乳と大きく違うのは常温での保存を可能とすることであり、そのためにアルミ箔が包材に使われ、殺菌条件も通常の牛乳より高い130~150℃での加熱殺菌が行われています。その他無菌充填包装が行われている食品には、プリンやアイスクリームミックス、コーヒー、フルーツ飲料、ケチャップといった調味料、豆類加工食品、健康飲料と多岐にわたっています。これらはいずれも食材自体の無菌処理をはじめ、充填容器の無菌処理、無菌室での充填といった一連の工程すべてを管理された中で行うことで、はじめて無菌充填包装と言えるものとなっています。