プラスチックの食品包装が身近になり始めた頃は密封性を重視するあまり、開封にはとても苦労したという記憶をもつ人も多いことでしょう。大人であれば手で開けられないと感じればハサミや包丁といった道具の助けを借りることも可能ですが、子供の場合はそうもいきません。あるいは、力の衰えたお年寄りにとってしっかり接着された袋はまさに開かずの扉と感じたことでしょう。それが、今では「ユーザーにやさしい」製品作りが時代の潮流となり、食品包装も例外ではなく開け易い包装をめざす製品が数多く見られるようになってきました。この開け易い包装とすることを業界では「易開封(いかいふう)」技術と呼び、メーカーでは様々な方法が考案されるなど積極的な取り組みが続いています。